top of page

「原本」「謄本」「抄本」をどう英訳するか?

t-kobayashi58

更新日:2023年9月21日

公文書の翻訳をしていると「原本」「写し」「謄本」「抄本」「正本」という語が頻繁に出てきます。本来の意味では「謄本」とはコピーのことを指しますが、役所が職務上の権限で作成した「戸籍謄本」は一般的に原本と言っています。本来役所で最初に作成された「原本」とダブルスタンダードになっている点が紛らわしさを生んでいます。また「写し」も公文書中に出てくる「写し」と私文書中で使われる「写し」では意味が異なります。前者は「原本」から複製されたもので役所の発行する原紙、後者はただのコピー機で取ったコピーですね。

弊社では「原本」はoriginal、「謄本」はcertified copy、「抄本」はcertified abstract copy、「正本」はcertified true copy、役所の発行した「写し」はtrue copy、民間で作成された「写し」はcopyと訳すのがよいと考えています。

閲覧数:241回0件のコメント

最新記事

すべて表示

イタリア大使館認証が取れなくなるようです

2024年12月中旬、イタリア大使館申請時に通達を受けました。内容は、2025年より公文書・私文書を問わず、企業の赴任目的等の書類については、在東京イタリア大使館および在大阪イタリア領事館では翻訳認証を一切承らないとのことです。今後は現地の宣誓翻訳者を用い、その後裁判所に書...

カナダがハーグ条約締結国へ

2024年1月11日、カナダがハーグ条約加盟国となりました。かつてはハーグ条約加盟国はざっくり欧米諸国が多く、アジア、中近東、アフリカは未加盟のため在日領事認証を取り付けるというイメージでした。それがここ数年で大きなところではブラジル、サウジアラビア、シンガポール、フィリピ...

Comentarios


bottom of page